CONCEPT

CONCEPT

絵を描きだした浪人生時代、刷毛の洗い残った石鹸が奇跡を起こしてくれました。
鬱々とした制作に嫌気を感じ乱暴に刷毛を動かしていると、プクプクプク…と何とも可愛らしい宝石が広がっていきます。
それはやがて消え、少しばかりの痕跡を残すだけ。
その健気な存在が、私の制作の道しるべになりました。

キラキラと輝く様子はまるで宝石。
ただ瞬く間に変化し、消えていく。
我儘な私はそれを支配したくてたまらないのです。

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